帰ってきたみふ子の真夜中日記

ちんちんついてる爆乳抜き屋さん。全身課金500まん。一部R18

あなたはトランス女性を知っているか

トランスは一枚岩ではない

今回の論争ではわたしは何度も脱力してきました。MtFの当たり前の生活にすら制限をかけようとする人々が当のMtFの実態に対して、全く無知、無関心であり、そしてそのことを指摘されても、まったく恥じていないことにです。これは強く批判されるべきではないでしょうか?

たとえば、こんなツイートに対する反応。

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大変まじめで戦闘的なアンチトランスの皆さまはこのめてぃ氏の「露出狂やペドフェリア、サディズムはもはや異常ではなく……」のツイートの字面をまともにとって、「トランスがこんなひどいことを言っている!」と仲間うちで大拡散しているわけですが、大多数のトランスはこのめてぃ氏のツイートが反語であることを知っています。しかしアンチトランスの皆様は陰で無知をプークスクスされていることにおかまいなく、トランスの危険性を必死にアピールしているのですから、やはり誤解はしっかり解かなければなりません。と、いうか、この誤解はかなり深刻なものです。アンチトランスの皆様は、こんな初歩的なことすら知らなかったのですね。

これはトランスジェンダー、ことに日本のトランスジェンダーたちの間で、長らく論争の種になっているトピックです。


性同一性障害か、性別違和か?」

MtFの戸籍変更に、性別適合手術を課すのは正当か不当か?」


そして、めてぃ氏のツイートは「性同一性障害は性別違和ではなく障害であり、脱病理化されるべきではない」という立場に行脚しています。つまりこのツイートから多くのトランスは「性別違和が個性なら、露出狂もサディズムも個性だよね?(そんなわけあるか!)」というまっとうな意味を読み取るわけです。このツイートをトランス女性の加害性の発露と見て拡散したアンチトランスの皆様、これが現代文の試験なら0点です。中間点0、問答無用に誤りです。話になりません。お笑い種です。注釈なしでRTした皆様も同断です。そしてこんなこともわからないのなら、断言したっていい、あなた方はトランスジェンダーのことを何も知らない。で、それであなたがた、いま誰のことを話題にされてました?いま誰を断罪していましたか?いま誰を排除していましたか?もしかして、ヒトのことナメてます?

……やや煽ってしまいましたが、本題に戻りましょう。このめてぃ氏の立場からは、戸籍変更には性別適合手術が必要である、この条項は変更すべきではない。性自認フリーなどは論外である、という結論が導かれます。(もちろん移行中のトランスの人権は公共の福祉を害さない範囲で尊重されるべき)つまり、どちらかというと、性自認フリーを徹底的に拒絶するアンチトランスにとっては、トランスの中では比較的親和的な立場と見ることすら可能なのです。ちなみにわたしもいろいろ揺れはありながら氏に近い立場です。これまでの記事を読んでくれた方ならわかっていただけるかと思いますが。


つまり、トランスも一枚岩ではないんですね。いや、フェミニストと同じで一人一派とすら言っていいかもしれない。そしてトランス自身もそのことを知っている。ですから、ひとりのMtF活動家の逸脱気味のツイートをまるでMtF全体の意見であるかのように、必死に拡散するアンチトランスの方々の姿はハッキリ言って滑稽です。極端なアンチトランスの意見をフェミニストの代表意見として紹介するのが滑稽であるように。


あとね、とーっても優しいわたしがアンチトランスの皆様に忠告してあげる。トランスの粗探しをずいぶん遡ってやってるみたいだけど、SNSのトランス女性は一枚岩じゃないどころかしょっちゅうケンカをしてる、そして多くは皮肉屋で、韜晦癖や煽り癖があり、素直じゃなく、見栄っ張りで……簡単じゃないよ?ま、またおっちょこちょいしないようにね?



平穏か、さらなる権利の拡張か?

トランス女性には、というか、ネット上のトランス女性には、大きく分けてふたつのタイプがいます。ひとつは、トランス女性を取り巻く現状を受け止めながら世間となんとかうまくやりつつトランジションを進めようとするタイプです。もうひとつは、トランス女性を取り巻く現状は不当な人権侵害だとして、現状打破のために主張をなされる方々です。

(もちろん、中には何か勘違いされた方や、度し難い言動をされる方もいますが、そういう方は別にトランス女性にのみ見られるものではありません)

当然外部からは、後者の声が大きく聞こえます。しかし実数としてはどうでしょう。少なくとも、前者がマイノリティ中のマジョリティかと思います。

また、ネットでは活動家タイプの当事者も、現実には生活者タイプとして振る舞わざるを得ないケースもきわめて多いと推測します。

したがって、活動家タイプの当事者がいかに極論をネット上に書き込んだとして、その極論に基づく実際の言動が行われるとは思いません。


本来ならば、生活者タイプの当事者の穏健な処世術と、活動家タイプの当事者の強い主張は、両輪となって、現在の、そして近い将来の当事者の生活の向上に資するものでなければなりません。がしかし、しばしばその二つが対立しているのが現状です。

たとえば、

「戸籍変更には性別適合手術が必要である、この条項は変更すべきではない」

という意見に対しては

MtFの戸籍変更に性別適合手術を課すのは、強制的な断種であり、人権侵害である」

という、さらにラディカルな主張があります。また、

「もちろん移行中のトランスの人権は公共の福祉を害さない範囲で尊重されるべき」

という、一見まっとうな意見には、どうしても「公共の福祉」とはどこまでかという問題がつきまといます。トイレの問題からもわかるように、「パス度」の議論に足を踏み入れざるを得ないでしょう。そうなれば、それはルッキズムであるという批判が出てきます。

つまり、多くのトランス女性は、批判者が考えるよりはずっと自分たちの身体と社会、他者の関係について思い悩んでいるのです。これがマイノリティの苦しみでなくてなんなのでしょうか?


あなたはトランス女性を知っているか

MtFもネイティブ女性同様に性被害を受けているなんて信じられない、という方には驚きかもしれませんが、この世には MtFが男性に性的サービスを提供する風俗店が数多くあります。「ニューハーフヘルス」で検索してみれば、トランス女性たちの挑発的なグラビアを見ることができるでしょう。筆者もそうした風俗店で働くMtFの一人です。

そうした場所で接客していると、男性の身勝手さに苛立ちを感じることは確かにあります。非常によくあります。お客さんは基本的にありがたい。本当は機嫌よく笑顔で立ち回りたい、明るく優しい自分でいたいのに、たちの悪い人間はそうした気持ちにつけ込んできます。生で入れさせて、外で会いたい、プライベートの時間に電話で話したい、と、どんどんルール違反を犯してくる。


察するに、アンチトランス女性の目からは、女性専用スペースへ立ち入ろうとする未オペトランス女性は、そうした身勝手な男性と同じように見えているのではないか、というのがわたしの見立てです。(実際はそうしなければしょうがないから、そうしているのですが。)だとすれば、女子トイレを許したら、女風呂も危ないと考えるのも自然かもしれません。すくなくともわたしに関して言えば、夜道とか、予期してない場所でいきなり他人のペニスを見せつけられて「ギョッ」とする経験はいくらでもありますので、(予期した状況なら毎日経験してますがね)入ろうとは思いませんね。たとえそれが許されたとしても。だいたいなんのメリットもない。わたしはナルシストなんで人の裸より自分の裸をまじまじと見たいね。毎日スタイルを気にしてんだぞ。


こうしたアンチトランスの思い込みははっきり言って侮辱もいいところですが、知らないことは罪ではありません。無知に居直らなければ。しかしアンチトランスの方からは、自分の無知を反省しようという態度は見えてきません。すくなくとも、わたしの目には。



わたしたちは存在している、

たしかに存在している、

もしかしたら、あなたの隣に。

そういうトランス女性に対して向けられたツイートがこちらになります。

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f:id:kuroimtf:20190103154708p:plainこれ、誰から目線ですか?

非当事者が言っていいことですか?


我々は誰かから勝手に女性ホルモンを投与されたのではなく、自分の肉体に違和感を持ち、どうしても女性として生きることを望んだから様々なリスクを承知で女性ホルモンの投与を受けたのですし、トランス男性も同様です。そしてイランのような特殊な状況(同性愛者は死刑)を持ってこられても困ります。

ならば、jijiさん、教えてください。わたしたちの望みは間違っていたのですか?

何がお望みですか?

日本国内のトランス治療は全面禁止ですか?間違いなく「闇」が流行り、そして当事者はますます苛烈な生を強いられるでしょう。

現に存在する我々は?

我々はガス室行きになるのですか?